七夕にそうめんをなぜ食べる?その由来(理由)や意味は

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七夕の食べ物と言えば「そうめん」です。七夕の行事食として有名です。

でも、なぜ七夕にそうめんなんでしょう?

七夕とそうめんって結びつきませんよね。

ウチではそういう習慣がなかったので、七夕にそうめんを食べる風習があるってことを最近知りました。

きっと、私と同じような人は多いと思います。

ということで今回は、七夕とそうめんの関係についてスッキリするためにまとめてみました。

七夕にそうめんを食べる由来(理由)や意味などをチェックです!

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目次
  1. 七夕にそうめんをなぜ食べる?
  2. 七夕にそうめんを食べる由来(理由)
  3. 七夕にそうめんを食べる意味
    1. 色つきのそうめん
  4. そうめんの日とは?
  5. まとめ

七夕にそうめんをなぜ食べる?

七夕の行事食はそうめんです。

行事食っていうのは、季節の行事やお祝いの日に食べる特別な料理のことで、それぞれの旬の食材を取り入れたものが多かったりします。

一番分かりやすいのは、お正月のおせち料理ですね。

あと、大晦日の年越しそば、桃の節句(3月3日)のちらし寿司やひなあられなども。

1年で20以上の行事食があります。

そしてこの行事食には、無病息災や子孫繁栄、子供の成長といった家族の健康や幸せを願う意味が込められています。(込められているものが多いです)

そうめんはというと、無病息災です。

七夕にそうめんを食べるのは、健康を願ってのことなんですね。

私の家では七夕にそうめんを食べることはありませんでしたが、あなたの家ではどうでしたか?

そういった風習が色濃く残っている地域(あるいは家庭)かどうかで差がでますが、知らない人は全く知らなかったと思います。私のように^^;

七夕にそうめんを食べる由来(理由)

まず、七夕という行事の由来は諸説あって、

・織姫と彦星の七夕伝説…中国で誕生したお話

・乞巧奠(きっこうでん)…中国で行われていた、裁縫の上達(巧)を願う(乞)行事

・棚機(たなばた)…七夕が伝わる以前から日本にあった行事

簡単に言うと、これらが合わさってできたのが日本の七夕とされています。

 
では、「七夕のそうめん」はどこから来たのか。

七夕の食べ物は最初からそうめんだったわけではありません。

もとは中国から伝わった「索餅(さくべい・さくへい)」という料理でした。これは小麦粉と米粉を水で練って塩を加えて縄のようにしたものです。

揚げて食べるとか、乾燥したもの(保存食)を茹でて食べるとか言われます。

↑これは揚げたものですね。

 
中国の昔のお話で

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7月7日に皇帝の子供が亡くなりそのせいで病が流行ったとされ、その病を鎮めるために子供が好きだった索餅をお供えした

ということから、中国では七夕には病除けを願い、索餅を食べる風習ができたとされています。

この「無病息災のために7月7日に索餅を供える」というのが日本にも伝わって、日本でも索餅を供えるようになりました。

で、

この「索餅」が時代の変化とともに「そうめん」に変わっていき、今につながっているということです。

「索餅がそうめんに変わっていった」って、唐突すぎない?…と思ったあなた。

私もです^^

索餅とそうめんって全然違うものなのに…って思ったんですが、実はどちらも「小麦粉と塩と水を混ぜて練って(時には乾燥させて)」と形状が違うだけで似たようなものです。

そして説として、

・中国から麺を手延べする方法が日本に伝わったので、そこから「そうめん」ができた。(そうめんは「索麺」とも書く。索餅の索ですね)

とか、

・索餅は硬いので子供が食べづらいということで、食べやすい「そうめん」に変化していった

といったものがあります。

イメージとして少し、索餅とそうめんが繋がったんじゃないでしょうか。

これが七夕にそうめんを食べるようになった由来(理由)です。

七夕にそうめんを食べる意味

七夕にそうめんを食べるのは、上述したように無病息災を願ってのこと。

7月7日に索餅を食べる風習が伝わり、それがそうめんになっていったということでした。

これが元です。

 
ですが、今ではいろんな意味が含まれています。

もちろん今でも「家族の健康を願って」という意味があって、それ以外にも

・そうめんを天の川に例えている

これは何となく聞いたことがあります。

・織姫のように裁縫が上手になるように願いを込めて、細いそうめんを食べる
(裁縫に使う細い糸を、細いそうめんに見立てている)

七夕と裁縫は関係があります。

【関連】こちらで触れています。参考まで。
>>七夕飾りはいつから飾る?いつまで飾る?家庭や地域でちょっと違う?

あとは、

・小麦の豊作(収穫)への感謝として

・食欲がなくても食べられるので、体力をつけるため

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とか。

このような意味が後付けされていきました。

地域によって伝わっている意味はそれぞれです。

色つきのそうめん

そうめんって色が着いているものがありますよね。

ピンクとか緑とか。白いそうめんの中にほんの少しだけ入っていて、ちょっと特別に思ったり。

子供なんかはあれが嬉しかったり^^

ところで、色つきのそうめんと言えば五色そうめんが有名です。

これは七夕と中国がつながっているように、五色と中国もつながっているという説があります。

それは陰陽五行説というものです。

陰陽五行説の要素の一つである「色」は、白、黄色、緑、赤、茶の5色です。(5色揃うと厄除けの意味があるとか)

これは、五色そうめんの色と同じなんですね。

 
また、こういう話もあります↓

五色の着想は1722年、八代目市左衛門の娘が椿神社への参拝の折、美しい五色の糸が下駄に絡みついたのを見て、父親に「そうめんに五色の色をつけてみては?」と進言したのがきっかけ

それが好評で広がっていったと。

どちらが本当なのか私には判別できません。どちらも本当で複雑に絡み合っているのかもしれませんし。

こういう説があるよってことですね^^

そうめんの日とは?

そうめんの日って知ってますか?

7月7日はそうめんの日です。

初めて聞いたわ!ってツッコミたくなりますが…

全国乾麺協同組合連合会というところが、昭和57年に七夕の日をそうめんの日と定めたそうです。

目的は「七夕の行事食がそうめん」であることの知名度アップです。

七夕にそうめんを食べることは平安時代(794年~1185年)から続いているということで、ちょっと驚きです。

そんな歴史のあるものだとは思わなかったです^^;

まとめ

七夕にそうめんを食べる由来(理由)や意味についてお伝えしました。

由来(理由)としては、7月7日に索餅を食べる風習が中国から伝わり、それがそうめんへと変わっていったというもの。

意味としては、「無病息災を願って」というのが元でした。

「七夕」と「そうめん」にはこんなつながりがあったんですね。

これで今後の七夕には、迷いなくそうめんを食べられますね^^

【関連記事】
七夕の食べ物でそうめん以外の献立は?お菓子やデザートも!

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