秋はシラスが美味しくなる季節です。(※しらすはほぼ通年獲れます)
キレイな白色で、身もキュッとしまって、質の良いしらすが出回ります。
ところで、しらすって何の稚魚か知ってますか?
私は知りませんでした。知らない人は結構多いみたいですよ。
ここでは、しらすについてまとめてみました。
- しらすは何の稚魚?
- しらすは出世魚なの?
- しらすとちりめんじゃこの違いは?
- 美味しいしらすの見分け方
- しらすは何の稚魚?まとめ
しらすは何の稚魚?
しらすは何の稚魚なのか。
正解は、イワシです。
しらすはイワシの稚魚だったんですね。
しらすは、あれ以上大きくならない魚だと思ってました(笑)「しらすはしらすでしょ」って^^;
イワシというとマイワシやウルメイワシ、カタクチイワシなどがいますが、種類は問わず稚魚であれば「しらす」といいます。
ただ、私たちが見るシラスはカタクチイワシであることがほとんどです。流通量が一番多いからです。
<もう少し詳しく言うと…>
しらすはイワシの稚魚だと言いましたが、実は「イワシ」に限ったものではありません。
「しらす」とは、体が透明な(色素がない)白い稚魚の総称です。
イワシの他にどんな魚がいるか例を挙げると、ウナギ・アユ・ニシン・イカナゴなどです。
一般的に食べられているのはイワシの稚魚なので、「しらす=イワシの稚魚」と定着しています。
しらすは出世魚なの?
一般的にシラスはイワシの稚魚ということなので、出世魚のように思えます。成長して名前が変わりますので。
でも上述したように、しらすはイワシやウナギ、アユなどの稚魚の総称というのが正確なところです。
となると、しらすを出世魚と言うのは正しくないですね。(間違いとも言えないけど)
調べてみると、すべての種類のイワシが出世魚というわけではなく、マイワシが出世魚でした。
マイワシは、
シラス(稚魚)
↓
カエリ(数cm)
↓
コバ(10cm)
↓
チュウバ(15cm)
↓
オオバ(20cm)
と名前が移り変わります。
イワシがないじゃん!ってツッコミたくなりますが、5cm以上になるとイワシと呼びます。
○「マイワシは出世魚」
という感じでしょうか^^;
ちなみに、出世魚として有名なのはブリ、スズキ、ボラです。
名前の変化は地域によって様々なので、これが正しい!とは言えませんのでご注意を^^
しらすとちりめんじゃこの違いは?
「しらす」と「ちりめんじゃこ」は違うものなのか。
名前は随分違いますね。
しらすは、体が透明な(色素がない)白い稚魚の総称。主にイワシの稚魚。
ちりめんじゃこは、干したしらすが絹織物のちりめん(縮緬)を広げたように見えることから「ちりめんじゃこ」と呼ばれるようになりました。(じゃこは雑魚)
なので、「しらす=ちりめんじゃこ」と言っても間違いではありません。というかほぼ正解^^
あえて言うならば、ちりめんじゃこは「干したしらす」です。
ちなみに、
「釜揚げしらす」は、しらすを茹でただけのものです。
「釜揚げ」が付くとちょっと立派な名前のように感じますが、ただ茹でただけなんですね。
釜揚げうどんとか、普通のうどんと何が違うんだろうと思ってましたが、特に何かが違うわけではなかったんですね^^;
(釜揚げ:茹であがったまま何も手を加えない食材の事を指す)
美味しいしらすの見分け方
しらすと一言で言っても、その大きさは様々です。ちょっと大きい(太い)ものとかありますよね。
美味しいのは、細くて小さめのシラスです。
大きいシラスは、どうしても魚の味や風味が強くなるので「さかなさかなしている」ように感じます。
一方、小さいシラスはあっさりしていて食べやすいです。
そちらを好む人が多いので、市場では小さいシラスが「良」とされています。私も小さいほうが好きです^^
また、形もポイントの一つです。
・曲がったしらすは、鮮度が高いうちに加工されたもの
・真っ直ぐなしらすは、少し鮮度が落ちてから加工されたもの
というふうに見分けられますよ^^
しらすは何の稚魚?まとめ
しらすは、一般的にはイワシの稚魚と言われています。
それは間違いではありません。
ただ、正確には「体が透明な(色素がない)白い稚魚の総称」なのでイワシに限った話ではないということを覚えておきましょう^^
鰻や鮎の稚魚もシラスです。
あと、私たちが口にしているしらすは「カタクチイワシ」であることが多いですよ♪