お盆は、先祖の魂が帰ってくる・亡くなった人たちが戻ってくるので、それをお迎えして供養する行事ですよね。
祖先のお祀り(おまつり)の習慣や昔の農耕儀礼、祖霊信仰や仏教など、いろいろと合わさって、現在のお盆となっています。(なので、地域差が大きい行事でもあります)
で、ここで一つ疑問があります。
それは「先祖の魂が帰ってくるっていうけど、どこに帰ってくるの?」というものです。
家に帰ってくるのか。
お墓に帰ってくるのか。
家の仏壇に帰ってくるのか。
あるいはそのすべてなのか。
それとも全く別の考え方があるのか。
みていきましょう^^
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お盆はご先祖様がどこに帰ってくるもの?
- 浄土真宗では
- お盆のお墓参りはいつ行ってる?
- お盆に先祖はどこに帰るか:まとめ
お盆はご先祖様がどこに帰ってくるもの?
お盆に帰ってくる故人やご先祖様は、どこに帰ってくるものなのか。
これは人や地域によって違ってきたり、考え方が違ってきたり、宗派によっても違ってきたりするので「ここに帰ってきている」と一概には言えません。
そういう意味では、どこに帰ってくるのかは自分で決めてもいいし、決まっていないとも言えるかもしれません。
ただ、基本的には「位牌」と考えるのが一般的といえます。
お盆には精霊棚(しょうりょうだな)を準備する家もあります。飾りやお供え物を置き、そこには仏壇から出した位牌を置きます。
その場合は、やはり位牌に帰ってくると考えるのが普通ですよね。
精霊棚(盆棚)を準備しない家も同様、仏壇にある位牌に帰ってくると考えられます。
(「仏壇に帰ってくる」でもいいんですが、あえて言えばその中の位牌ということで。)
では、お墓はどうなのか。
ちょっとした疑問を持つ人もいます。
・ご先祖様が仏壇の位牌にいるなら、お墓には誰もいないんじゃないの?
・誰もいないなら、なんのためにお参りするの?
と。
これは「精霊棚(盆棚)を準備したら、まずお墓に迎えに行き、そして家にお迎えする」という流れを考えると、
一旦お墓に帰ってきていると考えることができるので、お墓参りをしているときはお墓にいると考えられますね。
ここでもいろんな考え方があって、例えば「お墓が家で仏壇が別荘」という考えもあります。
普段はお墓にいて、お盆に迎えに行くことでお盆期間中は別荘である仏壇(の位牌)にきている…と。
あるいは、
お墓というのは空っぽで、そこにご先祖様の魂があるわけではなくて、お墓参りに行って呼ぶことでそこに来てくれる…つまりお墓は連絡所のようなところという考え。
他には、
日本は一神教ではないので、お墓にも仏壇にも、寺や野山、花、海にも霊がおられるという考え方も。ただしメインは仏壇(の位牌)だと。
このように様々な考えがありますが、基本的には「位牌」に帰ってくると考えるのが一番分かりやすいし、納得しやすいと思います。
例えば、お墓は実家にあるけど位牌は今住んでいる家に持ってきているという場合も、魂が帰ってくるのは位牌のある今住んでいる家ですね。
あとは、
・お迎えの用意があるところに帰ってくる
・仏壇の前で手を合わせればそこにいるし、お墓の前で手を合わせればそこにいる
という考えも「そうだよね」と思えますよね^^
浄土真宗では
私は詳しくはないんですが、浄土真宗では仏様がお盆に帰ってくるという考えがないそうです。
1年365日24時間いつでもどこでもいてくださって、毎日が帰ってきている状態という考え方だそうです。
なので、迎え火・送り火などもありません。
宗派によって違うというのはこういうことなんですね。
ちなみに、浄土真宗ってどれくらいの人がいるの?と思って調べてみたら
文化庁の平成26年12月31日の「宗教統計調査結果」によると、日本最大の宗派は浄土真宗で792万人とありました。
お盆のお墓参りはいつ行ってる?
お盆の期間は、8月13日から8月16日が一般的です。
(旧暦7月の「旧盆」にお盆を迎える地域もあるので、違うところもある)
なので、8月13日にお墓に迎えに行って、16日にお墓に送りに行くわけですね。
では、14日にお墓参りをするのはおかしいんでしょうか。
14日と15日はお墓は留守になっていると言われることもあります。
確かに、仏壇の位牌に帰ってきているならお墓には誰もいないと考えるのも自然ですね。
でも、ご先祖様は勝手に帰ってくるんじゃなくて、お墓に迎えに行くことでこちらに来てもらうという考えに基づけば、14日でも問題ないですよね。
14日に呼びに行くってことですから。
あと、実家の人は13日にお墓参りに行ったけど、自分だけ遅れて14日になってしまったという場合でも、
・仏壇の前で手を合わせればそこにいるし、お墓の前で手を合わせればそこにいる
という考えに基づけば、何らおかしくはないですね^^
考え方一つですね。
ちなみに、私は16日にお墓に送りに行ったことはありません。
そういう風習があることもしりませんでした。
そもそも子供の頃は、「お墓参りって面倒くさい、家に帰ったら仏壇の前でまた念仏唱えるのも面倒くさい、なんで2回も…」って思ってました。
もし当時、16日にもお墓に行かなきゃならなかったら、発狂していたかもしれません(笑)
お盆に先祖はどこに帰るか:まとめ
お盆にご先祖様はどこに帰ってくるのか。
多くの人が納得いく答えとしては、仏壇にある「位牌」となります。
(精霊棚(盆棚)を用意し、そこに位牌を置くなら仏壇は関係ない)
とは言え、大事なのは形よりも気持ちですよね。
お墓の前でなくても、位牌の前でなくても「思う」ことはできます^^
気持ちがあっても、周りから見たら何もしてないと思われることもありますが^^;
パフォーマンスも大事ではあります。
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