梨は切ってしばらく放置しておくと、変色してきます。
この変色を防ぐための方法として塩水に浸けるという方法があります。なぜ変色しないんでしょう?
それに塩水につけたら味が変わってしまいそうな気がします。普通に考えたらしょっぱくなりますよね。
どんな濃度の塩水に、どれくらいの時間浸けるのがいいのか。疑問ですね。
他にも例えば、お弁当に入れるなら塩水に浸けたほうがいいの?なんて疑問も浮かびます。
そこで今回は、梨は塩水に浸けたほうがいいのか、具体的にはどうしたらいいのかについてお伝えします。
- 梨は塩水に浸けるほうがいい?
- 梨は塩水に浸けると味や食感はどうなる?
- 梨を塩水に浸けるなら塩の量は?濃度は?
- 梨を塩水に浸ける時間は?
- 梨を塩水に浸ける以外の方法はある?
- 梨の美味しさを保つには
- 梨は塩水に浸けると変色しない?まとめ
梨は塩水に浸けるほうがいい?
梨の変色を防ぐために塩水に浸けるわけなので、切ってすぐに食べる場合は塩水に浸ける必要はありません。
すぐ食べるのに浸けてしまうと、程度の差はあれ味にしょっぱさをプラスしてしまうだけですよね。
切ってすぐに食べない、少し時間がたってから食べるという場合で変色が気になる人は、塩水に浸けるのはありです。
でもどうして変色が防げるんでしょう?
…
梨を切ると切った表面が空気に触れます。梨にはタンニン(ポリフェノールの一種)が含まれているので、これが空気(酸素)に触れて酸化することで変色します。
ですが、ここで塩水に浸けると酸化するのを防ぐことができます。分かりやすく?言うと、バリアのように膜を張るので空気に触れさせなくて済むということです。
梨は塩水に浸けると味や食感はどうなる?
すぐ食べないなら、塩水に浸けることで変色を防げるわけですが、梨の味や食感はどうなるでしょう。
サッと塩水にくぐらせておく程度のつけ方なら、それほど味に変化はありません。
ですが、全く変化なしというわけにはいきません。どうしても多少は変化します。
味に敏感な人は特に変化が分かると思います。(子供なんかは味覚が鋭いのでよく分かるかも)
塩水につけないなら変色はしますが味に問題はありません。味をとるか、色をとるか。
私は味のほうが重要だと思っているタイプです。梨は特に繊細な味がするように感じるので、少しの変化でマズくなっちゃうんですよね^^;
あと、食感の変化にも気をつけたいです。
サッとくぐらせる程度なら大丈夫かと思いますが、長く浸け過ぎたり、塩分濃度が高いと、浸透圧で梨の水分が出てしまってブヨブヨした食感になります。
私はブヨブヨした梨が大嫌いです。シャリシャリ感が命だと思っています。なので、これは梨としては致命的。
どれだけ美味しくても、食感が悪いと食べられません。私と同じタイプの人は要注意です。
梨を塩水に浸けるなら塩の量は?濃度は?
梨を塩水につける際の適切な塩分濃度は0.5%程度とされています。
水を300ml用意するなら、塩は1.5gくらい。もっと少なくてもいいかもしれません。なめてみてしょっぱくない程度の塩水を作りましょう^^
梨は塩分が染み込みやすい果物です。ほとんどが水分なので。
少しの量の塩(低濃度)でも変色を防ぐ効果はしっかりあります。
逆に、ちょっと塩の量をが多くなるとマズイ梨になってしまいます。味も風味も変わって、先程言ったブヨブヨ食感にもなります。
塩の量には要注意です!
梨を塩水に浸ける時間は?
梨は切ったらできるだけ早く食べることが美味しくいただく秘訣ですが、なんらかの理由で時間をおいてから食べることもあります。
2時間後とか3時間後に食べるというのであれば、塩水に浸けておくのは1分未満で十分です。
サッとくぐらせる程度でもいいと思います。
翌日に食べる場合でも浸けるのは数分くらいでいいです。皿に乗せてラップをして冷蔵庫にインしましょう!
長くつけると長い時間変色を防ぐことができますが、その分味や風味は損なわれますからね^^
梨を塩水に浸ける以外の方法はある?
梨の変色を防ぐのに塩水に浸ける以外の方法があります。
それは砂糖を使う方法です。塩水ではなく砂糖水です。
容器(ボウルなど)に水と砂糖をいれて砂糖水を作り、そこにカットした梨を入れていきましょう。
砂糖の量は、塩のときと同じくらい。
時間も長い時間入れておく必要はありません。こちらもくぐらせる程度でOKです。
砂糖水なので甘さが増すし変色も防げるということで、お弁当にも入れられますよ^^
個人的には塩水よりオススメです。
この他には、レモン汁を使う方法もあります。
レモンのアスコルビン酸(ビタミンC)が変色を防いでくれます。
水300mlならレモン汁を5ml~10mlくらい入れます。
塩水より美味しいです。
さらには、はちみつを使うという方法もあるそうです。
水300mlなら、はちみつを30mlくらい。数分浸けます。
梨の味が随分変わってしまいそうですね^^;
はちみつなので美味しいとは思いますが、梨の甘みを感じられるんでしょうか。直接はちみつをかけるわけではないので大丈夫なのかな…?
試してみてください^^
梨の美味しさを保つには
梨を美味しく食べたいなら、保存するときにちょっとしたポイントがあります。
それは、逆さまにして置くことです。
ヘタがあるほうを下にします。
農家さんが梨を出荷するときは逆さまにして発送していたり、スーパーでも逆さまにして置いてあるところも多いです。
梨は木にぶらさがって実ります。このとき、水分より糖分のほうが重いので梨の下のほうが甘くなります。
甘みにムラができるんですね。
逆さまにしておくと、糖分が全体に行き渡るので美味しく食べられますよ^^
梨は塩水に浸けると変色しない?まとめ
りんごの変色を防ぐために塩水に浸けるという方法がありますが、梨も同様のことができます。
ただ、多少味が落ちるのは仕方ありません。
変色しても味はほとんど変わらないので、色が気にならない人はそのまま食べるほうがいいでしょう。
変色してるとどうも食べる気にならないという人は、塩水あるいは砂糖水といった方法を試してみてください。
私は梨のシャリシャリ感が失われるのが怖いので、できるだけそのまま食べます^^
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